システム屋の日記

システム屋サラリーマンの日記。それ以上でもそれ以下でもない

東京タワーに登った。感動は少なかった

東京タワーに登ったのは、何十年ぶりだっただろう。僕の記憶だと小学生の時に母親に連れられて弟と一緒に行ったのが最後だったと思う。昭和時代だったと思う。ほとんど記憶になかったけど、現地に着くと何となく思い出す。2階のお土産屋さんなどは売っている商品は違えど、なんとなく当時のままだった。

小学生の息子を連れて東京タワーに行ってきた。理由は東京タワーのフットタウンにある「ONE PEICE」のテーマパーク「東京 ワンピースタワー」に息子を連れて行くため。息子と登った東京タワーは、良くも悪くも当時のまま。もちろん、リニューアルをしたり、内装も綺麗になっていたり少しずつバージョンアップはしていると思う。でも、僕が持ったイメージは昭和のまま。と言うか、東京タワーには、昭和の雰囲気を残しておいて欲しい。

東京タワーは楽しい

東京タワーって、なかなか行かないと思う。東京近郊の人からすると「今更」感が強い。僕も張り切って東京タワーに行こうとは、なかなか思わない。なので観光客も少ない。スカイツリーだと、もっと観光客が多い。変な話だが田舎者はスカイツリーの方が余程、観光気分を味わえる。でも、敢えて東京タワーに行く理由を考えると、昭和の良き時代を振り返るのに良いスポットだと思う。ぶっちゃけ、東京タワーより高い建物もある。でも、僕ら昭和世代からすると東京タワーって上野動物園くらいのネームバリューがある。

何から何までコンピュータに支配されていないときの思い出。と言うか、憧れのヒーロー。アナログとデシダルの狭間。これ以上古いと、教科書の中の話なんだけど、ギリギリ分かると言うか、何言っているか分からないと思うけど、東京タワーは東京のシンボルであって欲しい。日本のシンボルが富士山であるように。その東京タワーに登ると、ハッキリ言って周りのビルの方が高い。高いんだけど、それって日本の成長じゃん? そう言う歴史もふまえて東京タワーに登る意義がある。

残念ながら絶景はない

時は流れ、平成〜令和になると東京タワーの展望台(メインデッキ150m)からの展望は残念ながら絶景はない。周りのビルが高くなり、どちらかと言うと低い。本当に残念だけど周りの建物に見下ろされている感がある。曇りで視界が悪かったと言うのも加味しても、ちょっと残念だ。東京は高い建物が多くて東京タワーの価値が半減されている。僕が昔、登ったときはお金を払って覗く望遠鏡があって遠くの景色を見ていたと思ったが今では周りの建物が多く望遠鏡はなかった。

変な話、望遠鏡でマンションの一室を盗撮じゃないけど覗きが出来てしまう。そのくらい東京タワーの周りの建物が高い。実際に東京を電車やクルマで移動していても東京タワーがどこにあるかを確認出来ない。ビルの間に東京タワーが埋もれてしまっている。333mの高さがある東京タワーでも確認できないのに展望ブリッジの150mだと低い。低すぎる。

東京タワーはシンボル

僕が札幌に初めて行って有名な『札幌時計台』を見たときのイメージと今回訪れた東京タワーのイメージがカブった。もっと大きいと思ったのに、こんなモンか? なんか、ディスっている訳ではないんだけど、行ったことないと良いイメージを勝手に膨らましてしまう。そして、そのイメージと実物のギャップで幻滅してしまう。でも、それで良いんだと思う。

小学生の息子は、展望台に上がっても思ったよりテンションが上がらなかった。足がすくむなんて言っていたが、見える景色に何も感動していなかった。東京タワーが高層ビルに埋もれてしまい、絶景ではなくなってしまったからだと思う。

それでも東京タワーはシンボルとして残って欲しい。僕、昭和世代からすると東京タワーは、東京のシンボル。維持にもお金が掛かる。その維持のためにも、東京タワーに行こうと思う。