システム屋の日記

システム屋サラリーマンの日記。それ以上でもそれ以下でもない

仕事が早いからと言って特殊能力がある訳ではない

会社は組織だと言うのは分かる。そして組織はみんなで協力して目標を達成するために頑張るのも理解している。ワンフォーオール、オールフォーワン、ラグビーの精神。

たださ、いつも仕事ができない奴って同じ人なんだよ。その人に仕事を振っている時点で失敗なんだって。出来ないことをやらせても周りに迷惑をかけるだけ。ただの尻拭いじゃんか。ラグビーだって自分の仕事をまっとうすれば一人前なんだって。他人の分まで仕事をさせるから、みんなやる気がなくなる。

例えば、仕事が嫌いな僕はリスクを考えて、少しでも面倒臭くならないように準備をして仕事をしている。これは僕の性格で、後で困らないようにとリスクヘッジをしている。さらに僕は同じ仕事量だったら他の人より早い納期で終わらせる。仕事が嫌いだから余計なことをしたくないから、準備周到で仕事を行う。

なのに、仕事が嫌いだと言っている僕より仕事ができない人がいる。はっきり言って能力の差ではないと思う。仕事に対する責任感の欠如だ。怠慢だ。マジで。

何でこんな話をしているかと言うと、効率良く仕事を進めて、早く終わらせたのに「時間が空いただろ?」なんて、さらに仕事を増やしてくることが増えてきた。ふざけていると思わない?

早く仕事が終わった人に仕事を回すなよ。そんなことを続けていたら、みんなダラダラ仕事をするようになるよ。だって一生懸命仕事をするのが損じゃん。

仕事が集まる人

僕は仕事が集まりやすい。僕はリスクヘッジをしながら、どうやって納期に間に合わせるか準備周到で仕事をするので、受けた仕事はしっかりと完遂する。自分の能力を超える仕事量は断る。なので仕事を振る側からすると便利なんだと思う。

まあ、定時内ならいくら忙しくても問題ない。複数の仕事も割り込みの仕事をできる範囲では受ける。20年以上仕事をしているので、どれくらいの負荷になるかを見積もれる。優先順位をつけることも当たり前にようにできる。

そこまでは問題ない。

僕は20年のサラリーマン人生で転職をして3社を経験した。それに加えて出向SEとして10社近く見てきた。どこの職場にも僕のように仕事が集まる人がいる。仕事が集まる人を分析すると

  • 仕事が早い
  • 優先順位がわかっている
  • リスクコントロールが上手い
  • 断ることが上手い

と言う特徴がある。他にもあるかも知れないが、僕が仕事をして言われたことだし、実際、あちこちで仕事が集まる人を見ていて感じたことだ。おそらく間違っていないと思う。

仕事が早い人

同じ仕事量なのに仕事が早く終わる人は、運が良い訳ではなく、ちゃんとした理由がある。僕も仕事が早いと言われるが、パソコンを打つ速度が速いとか頭の回転が速い訳ではない。

仕事をする時に何から始めれば効率が良いか、どうすれば早く終わるかを考えているからだ。振られた仕事を順番にこなしていては効率が悪い。色々な作業を一緒にやっているように見えるかも知れないけど、僕の中では優先順位を決めて行っている。

他人に仕事を振る場合も一緒だ。その人のスキルを考えて何をして貰えば、自分の仕事がラクになるかを常に考えている。なので、変な話、一緒に仕事をしそうな人に対しては厳しい評価をするし、僕が求めていることをハッキリと伝える。

優先順位の決め方は、仕事の内容や環境によって変わると思う。優先順位の決め方は簡単で仕事の目的を達成するために重要なことから始めるのが基本だ。つまり、目的がなければ、優先順位なんて決められない。スポーツだってそうだし、仕事だってそうだ。目的を理解しないと優先順位は決められない。

仕事ができない人は優先順位が決められていない。なぜかと言うと、仕事の目的が理解していないからだと思う。

仕事が早い人は、目的を理解している。

早く仕事を終わらせる理由

僕は納期の前に仕事を終わらせるように心がけている。余裕をブッこいてスケジュールを組んでいる訳ではなく、周りと同等、もしくは僕の方が短納期だと思う。それでも納期の前に仕事を終わらせるようにしている。

このブログでも話をしたと思うが、僕は手を動かす前にしっかりと準備をする。リスクになりそうなことはないか、納期遅延になる原因になりそうなことを出来るだけ排除してから手を動かす。初めにタスク、スケジューリングを決め、後はリスクコントロールをしながら実行するだけにする。割り込みの作業が入ったら、もう一度タスク、スケジューリングをやり直す。

これは、僕の特殊能力ではなく、誰でも出来ること。やることを整理して優先順位をつけば、誰でも同じことができるハズ。やることを整理すれば、できる仕事量も見える。仕事量が見えれば、断らないといけない仕事も気付く。自分じゃなくても出来る仕事だったら、他の人にお願いすれば良い。

何でもかんでも仕事を受けていたら、スーパーマンじゃない僕はパンクする。

そして、一番大事なのは僕が仕事を早く終わらせる理由だ。僕が仕事を早く終わらせる理由は「もっと仕事がしたいから」ではなく、早く帰りたいから。少しでも自分の時間を確保したいからだ。間違ってもらっては困る。

納期より早く仕事を終わらせるのは、もし僕が病気や事故などで仕事が進まないことがあっても引き継いて誰かに頼めむリスクをコントロールするためだ。何もなく仕事が終われば、僕の時間として使いたい。

同じことをしていれば助ける

もし、僕に助けを求めるなら僕と同じようにタスクを洗い出し、優先順位をつけて仕事をして欲しい。行き当たりばったりで僕に助けを求めないで欲しい。ワンフォーオール、オールフォーワンの精神だって全員が一生懸命、やることをやっているから成り立つ訳であって足を引っ張る人をみんなで助けようと言うことではない。

そして僕が言っていることは難しいことではなく、簡単なことだと思う。やらなければならないタスクを洗い出す。そのタスクに優先順位をつける。それだけ。

誰だってできる。それで上手くいかなかったら、全力で助ける。全員がしっかりと仕事をすれば、ムダもなくなるし、ムリをする必要もないハズ。

時間をかけてもタスクの洗い出しを行い、タスクに優先順位をつけてから仕事をした方が効率が良い。僕は大きなプロジェクトになればなるほど、タスクの洗い出し、優先順位を気にしている。

仕事ができない人は、一生懸命働いているようで、効率が悪い。何をしないといけないのかを理解していなかったり、優先順位が間違っていることが多い。残念。

仕事ができる人に仕事を振ることは、正解だと思う。ただ仕事を振るなら誰かのヘルプは止めてくれ。他人の尻拭いはど面倒くさいことはない。

そして、誰かに仕事が集中する職場は、いつか崩壊する。仕事ができる人に仕事を振るのではなく、その代わりを育てる方に労力を使った方が今後のためだ。