システム屋の日記

システム屋サラリーマンの日記。それ以上でもそれ以下でもない

知らないことの対応でヒトとナリが分かる

何でも知っているって言う人は、実は知らない。神じゃないんだから、何でも知っているなんてことはない。

これは、大学時代につまらない授業を受けていた時にある先生が言っていたこと。僕が大学に行って良かった思った少ないことのひとつ。

ちょっと、授業の再現をしてみる。

画用紙があります。

【手順1】

その画用紙にあなたが思っている世の中の全ての知識を丸で書いてみてください。

【手順2】

その中で、あなたが知っている知識を塗りつぶしてください。

【手順3】

その画用紙を見て白いところ、手順1で書いた丸に関係なく画用紙の白いところが、今からあなたが塗りつぶしていかなければいけない知識です。

(ほう、大学はすげーとこだな。)

なんて思いますよね。僕も納得した。でも続きがあって

【手順4】

さらに、ノーベル賞など最先端の研究をしている人たちは画用紙の外、画用紙を広げていこうとしている。

すなわち、今の常識は将来、もっと広くなる。一生、学ばなければ、成長はできない。なんて授業だった。

何が言いたいかと言うと、判断する人の技量で「100%知っている」なんて思っていても、実際、専門家からしたら50%かも知れない。その50%も現状維持だと将来、分母が大きくなって20%になるかも知れない。ってこと。

なので、知らないことは知らなくても良いので、学び続けないといけない。

知らないことに対する態度

僕は、自分のことを卑下するつもりはないんだけど、どちらかと言うと頭が良い方ではない。バカではないけど、順応性とかは良くない。頭も柔らかくないと思う。

なので、知らないことに対して拒否反応がない。周りからすると面倒くさい奴かも知れないけど分からないことは分かる人に聞く。

例えば、女心なんて想像もつかないので、女子たちに聞く。僕は面倒くさがりなので、考えるより聞いた方がラクだと思えば聞いてみる。

「アホかっ」とか「普通、こうじゃん」なんて言われるけど、その人たちの普通が僕には分からないので聞く。

知ったかぶりをする心理

僕は、知らないことがある方が良いと思う。知らないことを知ることで成長できるからだ。なので、知ったかぶりはしない。

反対に知っていることでも知らないフリをして相手に話をして貰うことだってある。多くの人は、知らない僕に「何だよ。こんなことも知らないのか?」なんて言いながら、分かりやすく説明してくれる。

僕の特権だと思っている。「しょうがないじゃん。知らないんだもん。だから教えて」って言うと本当に知っている人は、分かるまで教えてくれる。でね、そうやって話を聞くとその後、可愛がって貰える関係が築ける。それは年上でも年下でも、立場が上でも下でも関係ない。

知ったかぶりをする人は、見ていると知らないことが恥ずかしい。と思っているみたい。僕からすると、間違った知識を持っている方が200倍くらい恥ずかしいと思う。

知ったかぶりをする人は、知識がある人は頭が良い人、知らない人はバカだと思っているんだろう。はっきり言って、知識なんて今までに経験したことがあるか、学んだことがあるかだと思う。

僕が知らないことは、今まで興味がなかったので学ばなかったこと、もしくは経験するチャンスがなかったことだと思っている。なので、知らなくても当たり前。何でも知るためには、現実的に時間もチャンスも足りなさすぎる。

知らないことは学ぶチャンス

知ったかぶりをすると学ぶチャンスを失う。「知らないから教えて」って教えて貰えば、新しい知識として蓄積される。それが恥ずかしいと思う心理が僕には分からない。

僕の周りの狭い範囲で定点観測をすると、知ったかぶりをする人は仕事ができない。そしてムダにプライドだけが高い。

これは、僕が社会人になってすぐに配属されたシステム開発の部署でのこと。僕は化学系の大学院を卒業したけど、プログラミングについては初心者だった。なので分からないことは、ウザがられようが僕が理解するまで聞いていた。

同期の男は、情報系の大学を卒業してきてプログラミングなんて学校で勉強してきた。何も知らないんだね。なんて僕をバカにしていたと思う。でも、仕事で使うプログラミングと学校で習うプログラミングは、目的が違うので大学時代のスキルでは上手くいかない。

そのうち、僕とその男の評価は入れ替わり、どんどんと差が開いてしまった。聞けば良かったのに知ったかぶりをしてカッコつけていて、無様に散ってしまった。

知らないことへの対応

僕は知らない知識がまだまだあると思っいる。なので新しい知識に出会うと「何これ?」「何で?」「どうするの?」なんて興味が湧く。

興味が湧いたら、何でも聞くし、調べる。そうやって徐々に自分の知識を広げていくことが好きだ。本当に興味本位で質問をするので、相手に無礼なことを聞いているかも知れない。

でも「知らないから教えて」って言って教えてくれない人なんて、ほとんどいない。特に苦労して成功をした人は、嬉々として教えてくれる。なので、僕も調子に乗って色々と聞いてしまう。

知らないままの人は、仕事ができない

仕事ができない人は、往々にして、質問をしない。知らないことが恥ずかしいと思っているんだろう。

仕事ができる人は、本当に質問をたくさんする。的を得た質問をするので答える側からしても、ポンポンと答えてしまう。余計なことまで話してしまう。

何も知らないなら、どうすれば知ることができるかを考えないと成長はできない。せめて、聞けないんだったら、調べて分かるようにしたい。

知らないことをそのままにする人は、仕事ができない。仕事ができるとしても、この先は真っ暗だと思う。