システム屋の日記

システム屋サラリーマンの日記。それ以上でもそれ以下でもない

在宅ワーク、テレワークは必要?

僕は会社員として、システム屋をしている。パソコンがあれば仕事になると思われることが多い。システム屋なんてテレワークで十分じゃね?と考えるが、システム屋の全員が在宅、テレワークが出来るかと言うと難しいと思う。

僕は、システム開発会社を辞めて、中小企業の社内SEとしてシステムの保守、改修を行っている。はっきり言って受動的な仕事の方が多い。そうなるとテレワークが難しい。プログラミング、テスト工程だったら在宅ワークでも可能だと思う。それ以外の工程はテレワークで行うのは難しい。

テレワークの環境

テレワークをするためには、それなりの環境を整える必要がある。ネットワークの環境もそうだし、まずはパソコンが必要。会社のパソコンを持って帰って仕事をすることも可能のようだけど、システムの開発サーバ、社内ネットワークへのアクセス経路の構築(VPN)など他の人より超えなければならない壁が大きすぎる。

僕の会社を見ても在宅で仕事が出来そうな人は半分もいないと思う。営業職の一部は、メールと電話があれば仕事になると言っているが、総務だって経理だって在宅じゃ仕事にならない。

テレビ会議もチャットもダメ

これはシステム開発会社にいたときの話だが、大規模なシステムを地方のシステム会社と共同で立ち上げた時の話。今から5年も前の話なので、今とは環境が少し違うと思う。

基本的にはメール、チャットワークで連絡を取りながら、週に一度のテレビ会議でコミュニケーションを取っていた。開発ソースはgitで管理していたのでコードレビューはリモートでもできた。システム屋同士だったので(相手もスキルがあったので)上手く完遂できた。

ただ、上手くいった要因は、お互いにチャット、メールに拒否反応がなく、使いこなすスキルがあったから

今の会社に転職して気付いた話だが、一般の人のITスキルは低い。パソコンに詳しいと自負している人でもテレワークの環境を自分で構築することは出来ない。

結局、コミュニケーション

我が社でも拠点が離れているのでテレワークのように連絡を取り合う必要がある。テレビ会議の環境はあるのだが、積極的に使おうなんて人はいない。どうするかと言うと電話。

メールで済むことも電話。しまいには「今、メールしたので見てください」と電話する。「メールを送られても見ない」なんて公言する猛者までいる始末。はっきり言って、そんな人たちがいるとテレワークなんて不可能。

システム屋が環境を構築しても「メールが見れない」だの「添付ファイルが開けない」「チャットってどうやるの?」なんて電話で連絡が来るのが目に見えている。

日本人のITスキル

先進国だのなんだと言っている日本人だけど、はっきり言ってITスキルで言えば、中国、インドなど地域の方が高い。海外の会社がテレワークできるのは、ツールを使いこなすスキルがあるからだと思う。はっきり言って、日本人はテレワーク用のツールを使いこなせない。

システム屋は、在宅、テレワークのお宅に伺ってフォローするなんて馬鹿げたことになりそうだ。