システム屋の日記

システム屋サラリーマンの日記。それ以上でもそれ以下でもない

システム屋としてのポジション

システム屋として仕事をして約20年、つくづく頑張ったと思う。システム屋として生きるためには、いくつかの選択肢がある。

僕は聞き役に徹して、改善案を提案することに生きる道を見つけた。その他にゴリゴリのプログラミングスキルを身につけてスーパープログラマーとして生きる道もある。

一概にどうやって仕事をするのが良いとは言えない。ただ僕はヒトが好きだし、お喋りも好きだから、コンサルタントのような仕事で社会の役に立ちたいと思う。システム屋は、どちらかと言うとヒト付き合いが苦手な人が多い。喋れる技術者は、ニッチなポジションでライバルが少ないと言うのもあるけど、ITが発展しても僕のポジションはなくならないと思う。

これからのシステム屋は、ちゃんとポジションを考えないと仕事がなくなってしまう気がする。これからのシステム屋としてのポジションについて考えてみる。

システム屋のライバルはAI

間違いなく、今のSEやプログラマーのライバルはAIになってくる。プログラミングの効率を考えたら、プログラマーの勘より知識や経験の方が大切。プログラマーが経験して一人前になるよりAIの方が何倍も多く経験するし、知識の積み重ねもAIに軍配が上がる。

そうすると末端のSEやプログラマーをしているとシステム屋として将来の仕事がなくなってしまう。そんなのずっと先だと思うかも知れない。でも、思っているより早くそんな時代がくる。

ちょっと考えれば分かる。IT技術の進歩は凄まじい。数年前までスマホなんて無かったのに今では小学生でも持っている。クルマの自動運転だってあっと言う間に広がったし、家庭でも簡単にAIを使えるようになった。

僕の家にも「アレクサ」がやってきた。最初は、おっかなびっくり声をかけていた息子たちも、朝から「アレクサ、おはよう」とか「アレクサ、傘必要?」なんて声をかけている。

直ぐに仕事でAIを活用できるようになる。特にプログラミングはAI、コンピュータの得意分野だと思う。プログラマーは勘でする仕事ではなく、決まったことを決められた通りにすることが求められる。なのでAIの方がむいている。

AIに勝てる領域

システム屋としてAIに勝てる領域は人間との関係性だと思う。システムの方に意識を向けたら絶対に負ける。勝てるのはユーザー、人間様の方を向いた仕事。

特に日本人とコンピュータは、すり合わせるのが難しい。イエス、ノーで答えない日本人から要望を聞き取るのは難しい。そこが僕たち、システム屋の生きる道だと思う。反対にそのポジションしか、システム開発で人間は必要なくなる。

そのためにプログラミングの知識は必要ないという訳ではなく、コンピュータとヒトの間に入るために相手を知らなくちゃいけない。なのでプログラミングの考え方を学ぶことは重要。

システム屋は御用聞き

これからのシステム屋は、大きく分けて技術者と御用聞きになると思う。技術者は、新しいスキルを追い続け、どんどん新しいことにチャレンジしていく人たち。御用聞きはユーザーに話を聞いてプログラミングに落とし込む、言わば通訳。

そうするとシステム屋は、今より人間臭くなる必要がある。人間臭いヒトじゃないとユーザーの本音を聞き出すことは出来ない。

システム屋が聞きたい話ってどちらかと言うとネガティブな話。改善点を見つけるためには、悪いところを聞かなければいけない。なので、ユーザーより下の立場で話を聞くことができると負の部分を聞き出しやすい。

本当は、ドラマの給湯室や女子トイレみたいな雰囲気で本音を聞くことができると最高だ。一般的に女子社員は会社の負の部分を見つけたり、集めたりするのが得意だと思う。

なので、一番手取り早いのは女子社員より下の立場と認識をしてもらい、情報を集めること。そんなシステム屋は最高だと思う。

僕はそんなポジションを目指したい。